[事例] デジタルツイン:独Balluff社、製品情報の中心的なソースとしてAutomationMLファイルを提供

メーカーが提供するデジタル製品情報により、効率的な製造自動化とバーチャル試運転がサポートされます

ドイツのBalluff社は、製品に関連するすべての情報をデジタル形式で顧客に提供することを目標としています。その最初のステップとして、CADENASの製品電子カタログに収録されたBalluff社センサのデジタル製品データには、IODD(IO device description=IOデバイス記述)、EPLANフォーマットのCAEデータ、レンダリング情報、そして英語とドイツ語の操作マニュアルが追加されました。更に、AutomationML(AML)ファイルの情報が無料でダウンロードできるようになっており、これによりデジタルツインへの重要な一歩が踏み出せます。

「センサメーカーとして、私たちはお客様(AutomationMLユーザー)にすべての関連情報をデジタル形式で提供するのが目標です。AutomationMLフォーマットはそのために選択した手段です。業界全体の標準として、それ(AutomationML)によって製品のライフサイクル全体を通したデジタルツインの表現が可能となります。IODD、操作説明書、EPLANデータを含めることは最初のステップです。しかし、先に掲げた目標を達成するために引き続き拡張を予定しています」(Florian Kröner氏/Balluff GmbH, Head of Digital Information Management)

BalluffのIODDデータがAutomationML交換フォーマットで利用可能に

Balluff社の製品を生産自動化やバーチャル試運転で使用できるようにするために、CADENASとの緊密な協力のもと、Balluff社製品のIODD(IOデバイス記述)情報が製品カタログと交換フォーマットAutomationMLに統合されました。これにより、エンジニアや設計者は、Balluff社センサの識別情報、デバイスパラメータ、プロセス及び診断データ、通信特性、ユーザーインターフェース構造といった追加情報にBalluff社のPARTcommunityポータルからアクセスできるようになりました。

高品質センサ・識別・ネットワークソリューションや、オートメーションの統合システムソリューション用ソフトウェアのリーディングサプライヤであるBalluff社は、CADENASにとって統合されたIODDを持つ最初の顧客となりました。

「当社の長年の顧客であるBalluff社は、IODD、CAE、EPLANデータなどの重要なコンポーネント情報を製品に付加することでデジタルツインの狼煙を上げました。こうして、Balluff社は顧客に最上のコンポーネントだけでなく最上のデジタル施策も提供します」(Jürgen Heimbach/CADENAS GmbH, Managing Director)

BalluffセンサのEPLANデータにより電気エンジニアリングでの自動化が可能に

更に、Balluff社はIODDに加え、製品電子カタログとAMLファイルにEPLANデータ(eCADデータ)を追加し、電気エンジニアリング部品情報に対する顧客ニーズの高まりに応えています。これには、機能表、即時利用可能なマクロとしての回路図、技術製品情報、製品画像、技術データシートやBalluff社ウェブサイトへのリンクといった製品データが含まれています。

「CAEデータの製作やデータ管理でのCADENASとの協力により、優れたデータ品質や複数のウェブベースプラットフォームでのデータ公開が可能になりました。洗練されたプロセスにより、お客様はリクエストから通常24時間以内にCAEデータを受け取ることができます」(Anatol Kligermann氏/Balluff GmbH, Digital Sales)

Balluff社のセンサをレンダリングすることによりデジタルツインを視覚的にも利用可能に

センサの包括的な3Dエンジニアリングデータに基づき、製品電子カタログからダイレクトにレンダリングすることでBalluff製品のデジタルイメージを迅速かつ簡単に作成することができます。これはデジタル化とデジタルツインに向かう更なる決定的なステップです。製品電子カタログからMaxwell Rendererソフトウェアへ描き出すことにより、シャープな輪郭を持つレンダリング画像が作成できます。プロのフォトスタジオのように光源を定め、必要に応じて配置することができます。デジタルツインをベースにした製品画像により、材料と作業時間の両方を節約することが可能となります。更に、プロのカメラマンに高額なコストをかける必要もなくなり、既にある画像の利用可能性が更に広がることで、合計で数千ユーロもの節約に繋がります。

1つのデータフローから多くの応用

Balluff社は、作成プロセスの中心的なデータソースとして製品情報管理システムを使用しています。これにより、あらゆる種類のデータを迅速かつ容易に利用できるようになり、製品カタログのデータ更新をデータエクスポートでカバーすることができます。また、データの一貫性を保ち、迅速な更新が可能となります。このプロセスによって多くの時間を節約し、エラーを最小限に抑え、様々なユースケースに対応できるように簡単に拡張することができます。

Balluff社の製品電子カタログは、すべての製品情報を管理する中央プラットフォームとして機能します。設計者やエンジニアがBalluff社の製品データを入手するには3つの方法(Balluff社ウェブサイト、CADENASのテクノロジーをベースとした製品カタログ、EPLANポータル)があります。ここではAMLファイルが中心的な役割を果たしており、デジタル化された製品データをワンクリックで入手できます。CADENASとの緊密な協力により、Balluff社は、データシートやシミュレーションデータなどの製品データをAMLフォーマットで提供する他、センサのデータをZUKEN E3.シリーズのフォーマットでも提供を開始する予定です。

Balluff社のPARTcommunityダウンロードポータルでは、CAD、CAE、IODD、レンダリングなどの製品情報が無料で利用できます。
https://balluff.partcommunity.com

Balluff社の詳細情報は同社ウェブサイトをご覧ください。


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